アンティカ・ドルチェリア・ボナイユートの「古代チョコ」
Modica-Ragusa-Sicilia-Italy |
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16世紀、大航海時代、新大陸を目指したスペイン人は、現在のメキシコ、アステカ王国でチョコレートと出会いました。アステカ王が万能薬、エネルギー源としてこよなく愛したというチョコレートはスペイン人の手によってヨーロッパ大陸へ渡り、当時スペイン王国支配下にあったイタリア・シチリア島にも直接伝えられることになります。
21世紀の現在、ほぼ当時の製法による「チョコレートの原点」と言われるチョコレートがシチリア島東南の町、モディカに今も生き続けています。カカオバターとレシチンは無添加、カカオ、砂糖、スパイスだけで作られる極めてシンプルなチョコレートです。アステカ時代にはレシピになかった砂糖が加えられているという点をのぞけば、ほぼ「古代チョコ」と言っていいチョコレートです。
新大陸、アステカ、スペイン、シチリア、いずれもこの「モディカのチョコレート」が語られる時には必要不可欠なキーワードです。しかし、1880年に生まれたアンティカ・ドルチェリア・ボナイユートのチョコレートはこのような過去のストーリーの中だけで語られるチョコレートではありません。創業以来、モディカの人々に最も愛され、最も尊敬されてきたボナイユートのチョコレートの本領はそのチョコレートの中にこそあります。
アンティカ・ドルチェリア・ボナイユートのチョコレートは僕たちが知っているチョコレートからはおよそかけ離れたチョコレートです。表面は粉に覆われ、舌の上では砂糖の結晶がざらつき、カカオも滑らかに溶け出したりもしないチョコレート。しかし、いったん口にすればカカオの濃厚な香りが一気に香り立ちます。そして、その独特な食感 、素材感のある味わいは懐かしくて新鮮、素朴でいながら洗練された不思議な存在感に満ちています。
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